アシックスより21年3月31日発売されたメタスピードスカイ。
このシューズの出現により、これまでナイキ1強だったランニングシューズ業界の勢力図が、徐々に変化してきています。
オリンピック、マラソン、そして駅伝。
テレビでメタスピードスカイの真っ赤なカラーを見る機会も多くなってきました。
川内優輝選手もメタスピードスカイで8年ぶりに自己ベストを更新されました。
※東京オリンピックでは複数のランナーがメタスピードスカイを着用。(シューズアドバイザー藤原さんのツイートを引用)
そして、私たち市民ランナーのあいだでも、徐々にメタスピードスカイは浸透してきています。
今まで、アルファフライやヴェイパーフライを履いていたランナーが、メタスピードスカイ、またはエッジを履き出しているなんてことも多くなってきました。
ふくちゃん
わたしもメタスピードスカイを履き出しました!
そして、それらランナーはみんな一様に「この靴めっちゃいいよ!」なんて言っていますよね!
その言葉を聞いて、昔からターサーやスカイセンサー、ソーティなんかを使ってきたアシックスに思い入れのある私たちだから、
「使ってみたいな」
「買ってみようかな」
「でもなぁ・・・」
「どうしようかなぁ・・・」
と思っているのではないでしょうか?
本記事ではそんなあなたの参考に少しでもなれればと思います。
本記事の信頼性
本記事は実際にメタスピードスカイを愛用している筆者が執筆しています。
実際のレースでの使用実績も後述しておりますのでお楽しみに!
筆者の直近のレースシューズ歴
ヴェイパーフライ → アルファフライ(キプチョゲモデル)→ アルファフライ(オリンピックカラー)→ メタスピードスカイ
また、筆者はラン歴20年超のサブ3ランナーです。
今までの経験をもとに、本記事を執筆しています!
では、メタスピードスカイの評価レビューをお届けします!
重量・重さ
筆者の25.0cmは、なんと166g!
履いた印象は非常に軽い!の一言。
走っていても本当に軽く、全く重さのストレスを感じません。
(アシックス公式 27.0cm…約199g)
ヴェイパーフライと同等です。
私物ヴェイパーフライ(25.5cm…174g)
サイズ感・ワイドの有無
基本的には、普段履いているレースシューズと同じサイズでOKです。
ワイズは、スタンダードのみ、2Eです。
ワイドは販売されておりません。
アッパーに伸縮性がないため、ラスト(足型)が合わない場合、足に負担がかかる可能性があります。
同様に、アッパーに伸縮性がないため、2Eよりもせまく感じられます。
恐らく、このメタスピードスカイを購入するランナーは、前足がヴェイパーフライまたはアルファフライというかたも多いかもしれません。
両シューズはアッパーに伸縮性があります。
一方、メタスピードは全く伸縮性がありません↓
よって、ワイズが合わないとかなり窮屈な感じが尚更強くなります。
レースシューズなのでサイズもピッタリで履きたいと思います。
サイジングは正直悩みどころです。
詳細は、↓下記の別記事で詳報しております。
【参考】各メーカーのワイズ
参考までに各メーカーのワイズをまとめております。シューズ購入の際の参考にしていただけたらと思います。
メーカー | レギュラー | ワイド | エクストラ ワイド |
確認方法 |
---|---|---|---|---|
ホカオネオネ | D | 2E | 商品なし | 購入品・店頭確認 |
ナイキ | D | 2E | 4E | ナイキにチャット確認 |
アディダス | E | 2E | 商品なし | アディダス電話確認 ※アディゼロジャパンのケース |
アシックス | 2E | 3E | 4E | アシックスHP |
ミズノ | 2E | 3E | 4E | ミズノHP |
耐久性・寿命
購入した某陸上専門店スタッフの方によると、耐久性はとてもよく、練習もレースもこれ1足でいけるくらいとのこと。
ソールの反発力も、いくら使ってもヘタらず、耐久性抜群とのことです。
その点、ヴェイパーフライとは異なりますね。
※今後継続検証していきます。
価格・セール情報
税込27,500円。
価格は崩れていません。
ただ、調べたところお得な買い方は存在します。
ふくちゃん
現状、楽天のショップによっては「10%オフ(−2,750円)」をやっているショップがあります。そしたらラッキーです!(ステップスポーツ、ゼビオ、アルペンあたりが多いです)
↓↓↓
メンズ・レディースの違い
メタスピードスカイはメンズとレディースがラインナップされています。
アシックスさんに確認したところ、この違いは木型(ラスト)の違いのみになります。
ワイズが、メンズは2E、レディースはEになります。
またワイズの差とともに、レディースは全体的に小ぶりな木型になっています。
【参考】各メーカーのワイズ
各メーカーのワイズは下表のとおりです。シューズ購入の際の参考にしていただけたらと思います。
メーカー | レギュラー | ワイド | エクストラ ワイド |
確認方法 |
---|---|---|---|---|
ホカオネオネ | D | 2E | 商品なし | 購入品・店頭確認 |
ナイキ | D | 2E | 4E | ナイキにチャット確認 |
アディダス | E | 2E | 商品なし | アディダス電話確認 ※アディゼロジャパンのケース |
アシックス | 2E | 3E | 4E | アシックスHP |
ミズノ | 2E | 3E | 4E | ミズノHP |
インソール
メタスピードスカイのインソールはガッチリ圧着されています。
取り外すことはできません。
よって、別途インソールを取り付けたい方は、既存のインソールの上から取り付ける方式となります。
ソールの厚さ
かかと部33mm、前部28mm
前部とかかと部のドロップ差は5mm
※新発売時の発表会見内容による
カーボンプレート
つま先からかかとまでカーボンプレートが入っています。
手で曲げても曲がりません。
弾力のある分厚いミッドソールに挟まれているので、カーボンプレートを足で感じるということはありません。
しかし、ミッドソールの「FF BLAST TURBO」と相まって強烈な反発を返してきます。
ソールの素材
ミッドソールの素材は「FF BLAST TURBO」。
ナイキのZOOM Xのように過度に沈み込まず、接地するとすぐに「バインッ!」と反発をしてきます。
かつ、前述のとおり3.3cmの厚底となっているので、着地衝撃をしっかりと吸収してくれます。
カーボンプレートと相まり、1歩1歩弾けるような強い反発を返してくれるソールに仕上がっています。
走法
トップ選手の走法にフォアフットが多いことからフォアフットを前提に作成されています。
腰を前につき出し、上半身をかるく前傾をさせると自然とフォアフットの重心になります。
その姿勢を維持した状態で走行すると、このシューズの恩恵をもっとも受けることができます。
ただ、トップ選手であってもヒールで付くときもありますし、接地の安定感を求めることから、どこで接地しても良いソール設計となっています。
ヴェイパーフライを使う選手であっても、ヒールストライクの選手は沢山いらっしゃいます。
このメタスピードスカイについても、フォア前提ではありますが、ヒールでもどの接地でも良いように設計がされています。
使用ランナーのレベル
初心者ランナー、サブ4・サブ3.5・サブ3まで、すべてのランナーにおすすめできるシューズです。
それだけクセがなく、誰でも楽しめるシューズです。
クッション性が非常に高いので、脚への負担も少ないですし、反発がすごいので、走ることへの楽しさをとても感じらます。
走っていて楽しくなります♪
ランニングに対して、どんどん好循環に入っていけるはずです。
初心者ランナーにもおすすめです!
実戦での利用
5kmレースでの利用
12月、2週連続・5kmのレースにエントリー
- 1週目はアルファフライで出場
- 2週目はメタスピードスカイで出場
結果は・・・
- 12月19日 板橋月例チャレンジ大会
アルファフライ着用 17’47″(自己新) - 12月26日 月例赤羽マラソン
メタスピードスカイ着用 17’34″(自己新更新!)
単純に比較はできませんが自己ベストを13秒さらに縮小!
実際に走った際の体感も、アルファフライよりも圧倒的に良い。
反発の良いし、反応も速い。
そして何より、単純に走りやすいシューズです!
ヴェイパーフライとの比較
結論、わたし個人としては、メタスピードスカイに軍配と考えます。
メタスピードスカイの弾けるような反発の良さは特筆すべきです。
そして、何より走りやすい。
ソールは、どちらもフルレングスのカーボンプレート。
ミッドソールの素材が異なります。
ヴェイパーフライはお馴染み「ZOOM X」。
メタスピードスカイは弾力のある「FF BLAST TURBO」。
この「FF BLAST TURBO」×「カーボンプレート」が、一歩一歩弾けるように反発してくれます。まあ、ほんと特筆すべき反発力です。
どちらが好きかは好みですが、わたしはメタスピードスカイの「弾ける反発」が好きです。
アッパー、ここがメタスピードスカイのウィークポイントです。
素材がかたく、伸縮性がない。
もっと伸縮性がほしいところ。
伸縮性がないから、足型がジャストフィットしていないと足に負担がかかってしまいます。
わたし自身も、レースシューズなのでピッタリサイズで履きたいのに、ピッタリサイズにすると、左足の親指があたってしまいまっています。
ナイキのアルファフライとかであれば、アッパーに伸縮性があるので、多少足型が合わなくても大丈夫ですが、メタスピードスカイは走行中に徐々に痛みが出てしまう。
ここは次回作で改善が成されてほしいところです。
重量はメタスピードスカイ・ヴェイパーフライともに同等です。
0.5cm違いですが、以下のとおりで、同じと考えていいと思います。
どちらも超軽量です。
実際に走った感じもものすごく軽く、重さにストレスは全く感じません。
メタスピードスカイとメタスピードエッジの違い
メタスピードスカイとメタスピードエッジの違いは以下3点です。
- ミッドソールの厚み
スカイは「厚く(前部28mm・かかと部33mm)」、エッジは「うすめ(前部21mm・かかと部29mm)」になっています。上の画像を見てもスカイのほうが明らかに分厚いです。これによりスカイは「FF BLAST TURBO」強い反発力をしっかりと確保し、エッジは反発力を確保つつも、ピッチをコントロールしやすくしています。
- ドロップ差
スカイが「5mm」、エッジが「8mm」となっています。 - ミッドソール前部のカーブ形状
スカイが「鋭角」、エッジが「ゆるやか」です。
メタスピードスカイ・メタスピードエッジ どっちをえらぶ?
メタスピード「スカイ」と「エッジ」どちらをえらぶか悩みますよね。
これに関しては、アシックスさんのHPに判定ツールがありますので活用しましょう!
\Sky・Edge おすすめ判定ツール/
まとめ
今までたくさんのレースシューズを履いてきました。
ただ、このメタスピードスカイ、その中でも最も良いシューズと言っても過言ではないと思っています。
それほど、反発力が凄まじく、何より奇をてらわず走りやすい。
単純にパンパン素早く強い力で反発してきてくれる。
そういうシューズです。
リズムに乗って走っているとき、本当に快感です。
ぜひすべてのランナーにおすすめするシューズです!
改めて最後にお得な購入方法
ふくちゃん
現状、楽天のショップによっては「10%オフ(−2,750円)」をやっているショップがあります。そしたらラッキーです!(ステップスポーツ、ゼビオ、アルペンあたりが多いです)
↓↓↓