ランニングシューズ

【サブ3が徹底解説】ホカオネオネ カーボンX2(抜群のメタロッカー!)

ランナー

ホカオネオネのカーボンX2が発売された。
前作のカーボンX・カーボンX SPEと、どうちがうんだろう?
重さやロケットXとの使い分けも気になる。

本記事では、このような疑問についてお答えします。

ホカオネオネのカーボンX2は、カーボンプレートによりホカオネオネの代名詞「メタロッカー」を思いきり尖らせたシューズです。

筆者
ふくちゃん

カーボンX2は、前作カーボンXから大幅アップデートされ、さらにメタロッカー感・クッション性・安定性を高めています。

練習〜レースまで幅ひろく使え、ホカオネオネの技術を集結した最高のシューズになっています!

本記事の信頼性

カーボンX2を愛用しています

わたし自身、カーボンX2を愛用しています。
そして、ホカオネオネ大好き人間です。
ホカオネオネの他のシューズも、日々使いわけて愛用しています。

【サブ3が徹底解説】ホカオネオネ ランニングシューズ 記事まとめホカオネオネのランニングシューズが人気です!本記事では、ランニング歴20年以上のサブスリーランナーが、愛用のホカオネオネのランニングシューズを徹底解説します。ボンダイ、クリフトン、ロケットXなどの人気モデルをはじめ、記事は随時更新。ホカオネオネのランニングシューズが気になる方は必見です!...

ラン歴20年超のサブスリーランナーです

また、わたしはランニング歴20年を超えるサブスリーランナーです。
これまでのランニング歴の中で、練習用、レース用、たくさんのランニングシューズを履いてきた経験をもとに記事を執筆しています。
(筆者ふくちゃんの詳しいプロフィールはこちら

ホカオネオネ カーボンX2の基本スペック

まず、カーボンX2の基本スペックについて紹介します。

カーボンプレート搭載

カーボンX2では、その名のとおりカーボンプレートが搭載されています。

アウトソール面(靴のうら)を見ると、すこしカーボンプレートが見えるようになっています。

↑この部分、色がちがうソールの間に、カーボンプレートがはさまれています。

今作のカーボンX2は、前作のカーボンXとくらべ、カーボンプレートの位置が下・地面のほうに配置されています。
(上画像の赤のラインがカーボンプレートがはいっている部分)

これにより、今作のカーボンX2は、前作のカーボンXよりも、ホカオネオネらしいクッション性を出すことに成功しています。

メタロッカー

ホカオネオネの代名詞「メタロッカー」。

ヒールから前足部のドロップ差を少なくして、前足部のソールを削ぎ落としています。

これにより、前足部に体重がのったとき、シューズが自然と前にかたむくようになっています。

ゆりかごやロッキングチェアのようにコロンと転がるイメージです。

そして、カーボンX2は、カーボンプレートを搭載することで、このメタロッカーを強化しています。

体重がかかっても、カーボンプレートにより、ゆりかご形状のソールが維持され、「コロン、コロン」ところがっていきます。

カーボンX2を履きつづけたあと、ふつうのランニングシューズを履くと、カーボンX2にどれだけサポート走らせてもらっていたかが分かります。

筆者
ふくちゃん

メタロッカーとカーボンプレートの相性は抜群!

さらに、カーボンXシリーズでは、PROFLYミッドソール」を採用しています。

着地のクッション性と、蹴り出しの反発をサポートし、メタロッカーをさらに増強しています。

PROFLYミッドソールとは?

ヒール部分と前足部分で、反発とクッションを変えています。
ヒール部分は弾力と厚さ、前足部分は反発性と適度な硬さ。
この機能が、メタロッカーをさらにつよく感じさせることにつながっています。

ホカオネオネのシューズで走ったとき、ヒールと前足でクッションの印象が違うのは、PROFLYミッドソールの影響です。

マシュマロクッション

ホカオネオネの代名詞「マシュマロクッション」。

マシュマロのうえに乗っているかのような柔らかくて気持ちいいクッションです。

ただ、ホカオネオネの独特なマシュマロクッションをイメージして、カーボンX2を履くと「思ったかんじと違う!」と思われるはずです。

カーボンX2は「カーボンプレート搭載」「レースにもつかえるシューズ」というコンセプトのなか、ホカオネオネの「らしさ」であるクッション性をうまく残しているという感じです。

カーボンX2は、スピードをもとめる「反発」と、衝撃をやわらげる「クッション」をうまく両立させたシューズとも言えます。

もし、マシュマロクッションを思いきり味わいたいのであれば「ボンダイ」や「クリフトン」になります。

筆者
ふくちゃん

ボンダイ、クリフトンのクッションは超快感です

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アクティブフットフレーム

カーボンX2でも、この「アクティブフットフレーム」は謳われています。

ただ、これも正直に申し上げ、カーボンX2では、ボンダイやクリフトンとくらべると、アクティブフットフレームの効果はあまり感じません。

ボンダイやクリフトンでは、アクティブフットフレームの効果により、プロネーション(接地のクセ)が補正されます。

カーボンX2では、セーフティよりもレーシングを意識したシューズであることが理由と考えられます。

ホカオネオネ カーボンX2 CARBONX2

前作カーボンX(SPE)からの変更点

ソール

前述のとおり、カーボンX2は前作カーボンXにくらべ、カーボンプレートの位置がより下に、地面にちかくなりました。

また、カーボンプレートをはさむソールの素材を上と下で変えています。
地面からの反発と、ソールのクッションを両立しています。

これらにより、前作カーボンXよりも、よりクッション性を感じることができるシューズとなっています。

ヒールカウンター

前作カーボンXは、ヒールカウンターが入っておらず、かかとのホールド感が低いのが難点でした。

その後、カーボンX SPEとして、ヒールカウンターを補強したシューズが登場したことからも、難点と考えられていたことがうかがえます。

今作カーボンX2は、ヒールカウンターがはいり、ヒール部分のホールド感が大幅に改善しました。

ヒールカウンターとは?

シューズのヒール(かかと)部分にはいっているかたい芯のようなもの。
ヒールカウンターが入っていないと、ふにゃふにゃしたヒールになってしまいます。
シューズには基本的にヒールカウンターがはいっているので、「かかとは踏んじゃダメ」といわれます。

また、カーボンX2は、ホカオネオネでおなじみのプルタブが付いていません。個人的にはこのプルタブが好きなので残念。。。

ヒールのせり出し

カーボンX2は、特徴的なヒール形状で、着地位置をしっかりとガイドしてくれるヒールとなっています。

プロネーション(接地のクセ)の補正効果としても重宝します。

シュータン

カーボンX2では、シュータンが上画像のように変更となりました。

ナイキのヴェイパーフライネクスト%のシュータンに似ています。

ただし、ヴェイパーフライのほうがうすく、カーボンX2のほうが厚みがあります。

足をつつむフィット感という点では、カーボンX2のほうが優れています。

重さ(実測)

実測値で25.0cmで220g(25.0cm)

ホカオネオネ公式HPでは、27.0cmで239gとなっています。

前作カーボンXとの比較は下表のとおりです。

ホカオネオネ ロードランニングシューズ 重さ一覧(メンズ27.0cm)

参考までに、現行のホカオネオネ・ロードランニングシューズの重さをまとめました。

シューズ(かるい順)重さ
ロケットX210g
リンコン2218g
カーボンX2239g
クリフトン7247g
クリフトンエッジ252g
エレボン2288g
ボンダイ7303g

ソールの厚さ(実寸)

筆者
ふくちゃん

ホカオネオネは、ソールの厚さを公表していませんので、日本陸連HP「WAが示す靴底の測り方の一例」をもとに実際に計測しています。

カーボンX2のソールの厚さは3.4cm(実寸値)でした。

ホカオネオネの超厚底「ボンダイ7」の3.8cmには及ばないものの、ワールドアスレティックスがロード種目の上限として定める4.0cmにせまる厚さです。

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サイズ感(重要!)

シューズのサイズ感は、「サイズ(足長)」と「ワイズ(足囲・足回り)」で表されます。

カーボンX2のサイズ感は、以下のとおりです。

カーボンX2のサイズ感
  • サイズ(足長)・・・ながい
  • ワイズ(足囲・足回り)・・・せまい(D)

カーボンX2は、サイズ(足長)がながく、ワイズ(足囲・足回り)がせまいので、結構クセのあるかたちになっています。

わたしは、某陸上専門のスポーツ用品店で購入しました。
スタッフのかたは、このようにおっしゃっていました。

陸上専門店
スタッフさん

カーボンX2は縦長のつくり。
履くひとのワイズにもよりますが、
ハーフサイズ落とすくらいがちょうどいいですよ。

履いてみると確かに、縦に長い。

わたしは普段、25.5cm。
カーボンX2は縦に長いので、25.0cmでちょうど良い。

カーボンプレートがはいったシューズは、接地のポイントが重要です。
大きめのサイズを選択してしまうと、シューズの設計にあったおいしいポイントで接地できません。

筆者
ふくちゃん

縦長であることをふまえて、ジャストなサイズをえらぶことをオススメします。

各社のワイズ

参考までに各社のワイズ一覧を紹介します。
シューズ選びのご参考にしていただけたらと思います。

メーカー レギュラー ワイド エクストラ
ワイド
確認方法
ホカオネオネ D 2E 商品なし 購入品・店頭確認
ナイキ D 2E 4E ナイキにチャット確認
アディダス E 2E 商品なし アディダス電話確認
※アディゼロジャパンのケース
アシックス 2E 3E 4E アシックスHP
ミズノ 2E 3E 4E ミズノHP

走行感

カーボンX2で走ってみて、まず感じるのは「カーボンプレート×メタロッカー」による「コロン、コロン」とした走行感。

ホカオネオネのメタロッカーテクノロジーを、カーボンプレートがより際立たせています。

筆者
ふくちゃん

メタロッカーとカーボンプレートの相性が抜群!!

カーボンX2で走ると、ゆりかごのように「コロン、コロン」と足が転がっていきます。

ただ、他社のカーボンプレート搭載シューズのような弾けるような反発はありません。
弾けるような走行感を期待して履くと、「あれ?カーボンってこんな感じなの?」「思っていたのとちがう」と感じるかもしれません。

しかし、走っていると、カーボンX2では、反発を目的にカーボンプレートをいれていないことが分かります。
あくまでホカオネオネの独自テクノロジー「メタロッカー」を尖らせるためにカーボンプレートを入れています。

また、ナイキのカーボンプレート搭載シューズのような「カーボンプレート入ってますよ感」がすくなく、足にへんな負担がかかりにくいと感じます。

はじめは接地のポイントがつかみにくいのですが、接地のポイントをつかむと極めて走りやすいシューズです。

日々の練習からレースまで、多くのランナーが楽しめるシューズです。

ロケットXとの使い分け

シューズ用途走法
カーボンX2レース〜練習ピッチ走法
ロケットXレースストライド走法

ホカオネオネの現行レーシングシューズは「カーボンX2」と「ロケットX」の2つになります。

カーボンX2は、練習〜レースまで幅ひろく使えるシューズです。

走法としては、カーボンプレートによって強化されたメタロッカーをうまくつかったピッチ走法が適しています。

ウルトラマラソンなどのフルマラソン以上のレースでも、うまくシューズの機能をつかって、足を温存して走ることが可能です。

\ウルトラマラソンのトップ選手たちが、100km世界記録に挑戦した/
<プロジェクト カーボンX2:ハイライトムービー>

一方、ロケットXは、レースシューズとしての位置づけです。

走法としては、カーボンプレートとレース用に設計された新フォーム「スピードダガー」をつかったストライド走法が適しています。

↓実業団チームの選手も主要ロードレースで使用しています。

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まとめ・お得な購入方法

カーボンX2は、カーボンプレート搭載で「メタロッカー」を尖らせたシューズです。

ホカオネオネのメタロッカーを体験したいのであれば、カーボンX2が最高の選択です。

くわえて、カーボンプレート搭載のシューズでありながら、ホカオネオネらしいクッションも、しっかりと押さえられていることもポイントです。

カーボンX2は、日々の練習からレースまで幅ひろいランナーが使え、今までのランニングシューズとは一線を画した尖ったシューズです!

お得な購入方法

ホカオネオネ公式サイトに比べ、アマゾン・楽天などの大手ECサイトのほうがお得です。
▼理由3つ
①価格が安い
②送料無料が多い
③別途ポイントが付く

ホカオネオネ カーボンX2 CARBONX2
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